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【振り返り】勝てる野球の統計学トークライブ(2014/7/21)

最初のエントリーが意外なこと*1になって驚いてる野球*2Pythonの私ですこんばんは。

今日は「自称:野球アナリスト見習い」として、大好きなセイバーメトリクス*3の話が一杯聞けるということで、こんなイベントに参加してきました。

勝てる野球の統計学 トークライブ ~野球データの近未来と今年のプロ野球を語る!~ TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty

簡単ではありますが、レポート・感想をUPしようと思います。

どんなイベント?

一言で言うと、以下の本の出版記念イベントです。

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー)

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー)

野球・ラグビー・サッカーを中心にデータ入力&解析のソリューションを売りにしているデータスタジアム株式会社*4と、

統計学者で野球およびAKB48に関する統計に明るい鳥越規央*5氏がタッグを組んで出したセイバーメトリクスの教科書です。

本日のイベントはデータスタジアムさんのメンバー、鳥越さんに加え、(おそらく)日本で一番有名なオークランド・アスレチックス*6のファンである実業家のやまもといちろう*7氏をゲストに迎え、この本についての話をしつつ、”昼間から”お酒やご飯を楽しみながら野球のデータやら統計の話を聞こう!という趣旨でした。

ちなみに、プログラムはこんな感じです(公式サイトより抜粋)

第1部:「勝てる野球の統計学」とは?

・得点期待値で考えるプロ野球

・セイバー指標を統計学的に解説

・野球データの近未来

etc...

第2部:2014年のプロ野球中間レビュー

イベント終了後:サイン会(鳥越氏&山本氏)

イベントの様子

とりあえず、toggeterでまとめてみました。

勝てる野球の統計学トークライブ - Togetterまとめ

結論から言うと、

すっごく楽しかった!!!

それなりのお値段がするチケット代を払っての参加だったので不安があったのですが、

真面目に話すデータスタジアム軍VSセイバーや統計、KPIの深い話をしつつ、ヤクルトやアスレチックスの話を盛り込もうとするやまもといちろう氏の対決が最高に楽しかったですw

満員御礼の会場(これには流石に驚きました)全体が笑いに包まれたり、

深いネタになるとシーーン、、、となったり。

中々不思議なトークライブだったと思います。

感想

自分の感想は、、、Twitterのつぶやきから引用して紹介します。

ID野球セイバーメトリクス

ID野球*8は監督・コーチ・選手寄りの思想。

セイバーメトリクスは球団(GM、フロントスタッフなど経営層のこと)寄りの思想。

これをちゃんと論理的に説明していたことが素晴らしかったです。

この事はよく自分もセイバーの話をすると聞かれて、説明に窮していたのですが、

ようやっとスッキリ行く回答が得られました。

どういう回答かというと、、、これはまた別の機会にここで書きたいと思います。

日本のセイバーメトリクス

日本のセイバーメトリクスの代表格だった日ハムがこんな事になってたとは。

大谷の起用はフロント・現場一致してるっぽいですが、1,2軍の入れ替えとかが昔と較べてギクシャクしてるのはどうやらこのへんの事情があるみたいです。

ちなみにこれはやまもといちろうさん情報。

なお、アスレチックスと提携してる(らしい)チームはこんな感じだそうです。

得点期待値と「状況」の関係

会場での説明および、実際のデータでは本当に変わらないそうです。

ただ、実はこのトークの前にこんな件もあって、

矛盾してるんですよねぇ。。。

前者(得点期待値)の発言はデータスタジアムさん、後者(環境整備)の話はやまもといちろうさんの話。

ちゃんとプロセスも評価したら本当は得点期待値変わるんじゃない?

という風に思うのは私だけですかね?

これはちょっとおもしろい仮説が出てきたなと一人興奮しました。

ブルペン(中継ぎ陣)はチームの健康状態を表すよい指標

大きな学びの一つ。

先発が良いチームは中継が疲れないから勝ちパターンが守れる。

先発がゴミで中継ぎ陣の仕事が多いチームはいずれ疲弊し、不調に陥ったり故障者続出で大変なことになる。

確かに良い指標ですね!

普通に防御率、WHIP*9を眺めるだけでもわかる感じかもしれません。

プラトーン起用といえば、、、アスレチックス!

プラトーン*10起用といえばアスレチックス。

このお題を見た瞬間にアスレチックスだな!と思いましたが本当、そのとおりになりましたw

日本でもプラトーン起用してるチームがありますが、メジャーほど極端じゃないんですよね。

このイベントでは言及していませんでしたが、プラトーンによる打順・スタメンいじりに加え、

極端な守備シフトも流行っているメジャーリーグは日本の野球と違う発展をしているのかな、と改めて思いました。

Pitch f/xは投手の調子を表すバロメータ

メジャーリーグでは全球場で導入されているPitch f/x*11の話。

メジャーリーグのチームでは、Pitch f/xのデータを継続監視、

前の登板と比べて球速や変化量(フォークの落ち具合、カーブの曲がりなど)が落ちた投手を検査したり、

場合によってはDL*12に落とすというメディカル・ケアを機械的に行っているチームがあるそうです。

これはすごく勉強になった。Pitch f/xはメジャーリーグのアプリ*13でも見られるので早速ためせそうです。

ちなみに、田中将大が在籍するヤンキースではそんなケアの仕組みは無いそうです。

総括

大好きなセイバーメトリクスマネーボールを振り返る、非常に良い機会になりました。

もちろん本は購入、鳥越さん、やまもとさんのサインもしっかり頂きました^^

特に、やまもとさんとはアスレチックスの話*14で盛り上がったなあ。。。本当、いい思い出です。

9月にPyCon JP 2014で野球の話*15をする大きなヒントも得ましたし、本当に素晴らしいイベントでした。

次の機会もあれば是非行きたい!

おしまい

*1:結構な人数の方に読んでいただいたみたいで。。。意見は真摯に受け取りますm(__)m

*2:http://bpstudy.connpass.com/event/5295/ とか http://www.manaslink.com/gadget_baseball を参照。素人野球アナリストとして勉強中です。

*3:野球統計学のこと。選手やチームの成績を統計学視点で分析、チームの経営に活かす概念・手法のこと。出塁率>打率とかそういうやつ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9

*4:http://www.datastadium.co.jp/ 一部のスポーツデータマニアにとって憧れの会社。取引先はチームやマスメディアなど。

*5:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E8%B6%8A%E8%A6%8F%E5%A4%AE TV/書籍などで持論を展開してる人らしい。

*6:近年は「マネーボール」で知られる極貧かつ非情で地味に強いMLBのチーム。今シーズンも地区三連覇に向け、大型トレード敢行、キャッチャー3人全員をスタメンに使う等、統計学に基づいた独自のチーム哲学で爆走中 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

*7:切り込み隊長。ネットやTVでよく見る人。ガイエルを見てヤクルトファンになったらしい。MLBはアスレチックスのファンでけっこうマニアックなことをつぶやいている http://kirik.tea-nifty.com/

*8:野村克也(南海・ヤクルト・阪神楽天元監督で球史に残る名捕手)氏がヤクルト時代に提唱したデータ重視の野球。IDは「Import Data」の略

*9:1イニングあたりに何人ランナーを出したかを評価する投手の指標。1を切ったら超一流、1.2前後が良好な部類 http://ja.wikipedia.org/wiki/WHIP

*10:相手先発投手の利き腕等に合わせて2〜3パターン程度のスタメンを用意し、使い分ける戦術。サッカーで言えばリーグ戦とカップ戦でスタメンを分ける感じか(理由は違うが)

*11:発展型のスピードガン。球速に加え、コース、変化量、回転等、ボールがリリースされてキャッチされるまでの情報を裸にするスーパーなシステム http://ja.wikipedia.org/wiki/PITCHf/x

*12:故障者リストの事。Disable Listの略。ちなみに、数試合休む場合はDtD(Day To Day)と呼ぶ。

*13:At Bat http://mlb.mlb.com/mobile/atbat/ 日本でもiOS/Androidで利用可能。お試しあれ(有料)

*14:グレイが投げ勝った、サマージャは良い補強だった、ムクドリとの確執(マチャドの件)、あのハメルズはいらないよねetc...

*15:Pythonではじめる野球プログラミング https://pycon.jp/2014/schedule/presentation/30/