野球のチームだと思いました?No!食とグルメのチームですよ!!*1
写真は昨年食べて一番美味しかったお寿司です,本題とはあまり関係ありません.*2
私, @shinyorkeは1/9(月)をもって株式会社ビザスクを退職,1/10(火)より実名型グルメサービス「Retty」の運営元であるRetty株式会社(Retty.Inc)にJOINすることになりました.
ちなみに今(2017/1/4-1/9)までは有給消化期間ということで身体を休めたり野球のプロダクトについて夢を馳せたりしています.
Rettyでも引き続きエンジニアとして,
- サーバーサイドアプリケーションの開発
- データ可視化・分析(Pythonistaっぽいお仕事)
- (エンジニア向けな意味での)情報発信とかコミュニティーとの繋がりetc...
- その他盛りだくさん
に携わる予定です.
このエントリーでは,移籍の経緯とか今後について,
- Rettyで成し遂げたいこと&新年の抱負
- 過去三年(2014-2016)の振り返り(retrospective)
- 今後三年の展望(futurespective)
の3つの章でポエムしたいと思います.
仕事始め,気持ちとやる気の暖機運転がてら読んでもらえると幸いです.
Rettyで成し遂げたいこと&新年の抱負
ここ半年(去年の夏から年末まで)に起こったことのまとめです.
なぜ転職したのか
ビザスクではサービスの企画開発・データ分析&インフラチームの立ち上げおよび広報・採用につながるコンテンツ運営(主にTechブログやエンジニアの外部発表)などを担当させてもらいました.
その中で多くの学びがありましたが,
- 将来的な目標(ビジネス・野球両方)を達成するにあたり,今の組織で最短ゴールは狙えるのか?
- 自分が理想とするプロダクト・チームと会社が理想とするプロダクト・チームに差があるような気がする*3
- スポットコンサルティングが創りたい世界像を中の人じゃなくて外から作ってもよいのでは?
...などなど,いくつかのクエスチョンが芽生え,夏頃(8,9月かな?)に感じ,まずは時間が許す限り,Wantedly・知人紹介などを通じ,色々な会社・チームに会うことにしました.
そんな最中,ほぼレギュラー参加していた勉強会にてRettyの中の人のプレゼンに興味を持ち,繋がりを駆使して採用選考に乗り,そのままストレートに決まりました.
出会ったのが10月,その後は選考やエンジニアチームとのミートアップなどを通じ,じっくりと価値観やプロダクト,サービスの事について語り合い自分としては非常に腹落ちがした状態でJOINを決断しました.
なぜRettyだったのか
食を通じて
世界中の人々をHappyに。
このビジョンに共感したことと,何よりも(アプリの記録上)4年前(2012年ころ)から普段使いしているくらい,Rettyを愛用していてかつ,
以前はアジャイルと野球と食事ネタでブログを寄稿していたぐらい,食に対しては野球とPythonと同じぐらいこだわりと強い価値観があり,家族・友達そしてその先々にいる人たちの食生活をHappyにしたい!という覚悟ができたからです.*4
なお,その当時に書いていたブログはこちらです(2012-2014の1年半くらい).
今となっては閉店しているお店もあるのでなつかしいですね...そんなブログを書いたり,仕事や友達同士の飲み会を知ってるお店で開催したりという中で,
- ユーザーさん(外でご飯を求めて探したりしている皆様)に対する負
- 飲食店さんが感じている負
- 自分が飲み会やイベントの幹事・進行を通じた「場作り」で感じた負
というものに改めて気が付きかつ,
というテーマも改めて気が付き,
これらを実現する場所としてRettyしか無いな!ということでJOINする決断をしました.
また,選考の過程において経営陣やマネージメント層のみならず,メンバーのみなさんも自分の意志・ストーリーを持ってガチで私と対話(勿論私も思いをガチで返しています)できてとても気持ちがよく,
(JOINが決まった後に読みましたが)Joy, Incの世界に近くてとても良いなと思ったのも決断を後押しする理由の一つでした.
- 作者: リチャード・シェリダン,原田騎郎,安井力,吉羽龍太郎,永瀬美穂,川口恭伸
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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新年の抱負
Rettyおよび個人として成し遂げたいこと.
Rettyのメンバーとして
プロダクト開発・データ分析などのタスク・チームづくりを通じて,Rettyが持っている価値の最大化をいかにエンジニア・スクラムマスターとしてしていくか?が大きな目標となるかな?と思っています.
JOINしたモチベーション(様々な負の解決&夢の実現)を大切にしつつ,Rettyを使っているユーザーさん達の幸せを如何に最大化するか?をテーマにやっていきたいと思っています.
各論めいたところは...ここでは書けないのでそれは後々形になったものから公に出ればいいと思っています.
個人として
まず,Pythonコミュニティーの一員としては,スタッフとしても協力させてもらっているPyCon mini Kumamoto 2017の成功が最初の目標となります.
また,みんな大好き野球に関しては,
というのが最大の目標になる予定です.
また,個人としては,
- 認定プロダクトオーナーの取得
- 数学力を高める
- 最低限の英語力
これらをなんとかできたらと思っています.
なぜ野球(関連の仕事ができそうな)チームに行かなかったのか
一言で言うと,
プロ野球にしてもMLBにしても侍ジャパンにしても,JOINするなら,エンジニアorデータ分析な立場で責任ある立場で入りたいからです!
細かい話は避けますが,データの活用・分析で野球のチームや野球そのものを変えるのであれば,エンジニアとしてOSSやコミュニティーの力を最大に活かしたいかつ,
イノベーションは過去の権威ではなく技術で起こすものと信じているので,技術でなんとかしたい!という思いが強いからです!!*6
技術でなんとかした後に,オリンピックの前期間にスポットではいる...などそのような世の中が出来るまで待とういや作る手伝いを可能な限りできたらと思っています.
世の中にはスポットコンサルという仕組みもあったり,副業・パラレルキャリアが当たり前になったりするでしょうし...
過去三年(2014-2016)の振り返り(retrospective)
この件はポエムもポエムなので読み飛ばしても大丈夫です(自分の思考整理メモにお化粧した程度のアレです)
昨年のビザスク以前に,リクルート・ITコンサルタント時代からのストーリーで語ったほうが整理が付きそうなのであえて3年前(2014年)から振り返ります.
[2014]ITコンサルタント->リクルート
ちょうどこのブログをはじめた頃*7ですね.
それはさておき,当時は独立系のITコンサル企業でITコンサル兼エンジニアとして,サーバーサイドアプリの開発・インフラエンジニアの真似事を繰り返しつつ,研究開発系のプロジェクトに従事していました.
かなり辛かった時期ですが,その頃に出たアプリ(今はサービス終わってる)がかなり有名になって嬉しかったです.
がしかし,ここでいくつかの思いが芽生え始めました.
...というビジネスマン・エンジニアとしての希望と,「2020年には東京オリンピックで野球やるぞ!」という中二病な夢が強くなり,(業態的に)ITコンサルタントじゃ無理!という判断に至り,ちょうどいいタイミングで縁があったリクルート(正確にはリクルート住まいカンパニー,以下SUUMOと略します)にJOINしました.
SUUMOには9月からJOIN,最初の半期(〜2015年3月まで)は新規事業のプロダクトオーナー兼エンジニアをさせてもらいました(途中からエンジニア専任).
また,PyCon JPへの初参加&初登壇をキッカケに「野球Hackの人」「Python野球のお兄さん」として名前が出始めたのもこの年でした.
[2015]リクルートでの1年
SUUMOにJOINしてからは,
- 新規事業のプロダクトオーナー兼エンジニア(上述の通り)
- 既存サイトのリニューアル
- 社内外でのイベント登壇とそのフォロー
- アジャイル・スクラムの推進や実践
- Tech Blogの立ち上げなど,エンジニア文化作りと発信
などなど...多くのミッションを通じて様々な学び・価値観を得ました.
同時に,SUUMO以外のリクルート各社のエンジニアをはじめ,素晴らしい人々との出会いやコラボレーションがありました.*9
一時期心身ともに壊れたりしてかなり辛い時期もありましたが...
閑話休題.
長いようで短い一年の中で,自分の今と今後を考えるにあたり,クエスチョンが出来たのもこの時期でした.
- 自分,思ったより不動産や住まいの事に対して当事者になれてない*10
- ずっとマネージメントや管理業務してるけどそれ本当にやりたいことだったっけ?
- (上記を考えた上で)自分が理念・意志をもって全力疾走できるサービス・プロダクトって何だろう?
役員や上長は当然のことながら,周りの後輩や新人たちが住宅や住まいに運命と命をかけている中*11,「え,住めれば借家で全然よくね!?」ぐらいに考えていた私にはかなりのショックと刺激をもらいました.
その中で,
本当にやりたいことって何だったっけ?
を本気で考えはじめ,外の人たちとの接点を重ねた結果出会えたビザスクにJOINすることを決めました.
その時の経緯とサマリーはこんなエントリーにまとめさせてもらいました.
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という教えを転職という形で叶えたのが2015年の末でした.*12
なおこの頃には「Pythonと野球のお兄さん」「野球の人」としてのブランディングがしっかり固まっており,「野球に向けての目標」についてはちゃんと進捗してました.
[2016]ビザスクでの1年
ビザスクのスポットコンサルティングは、
組織、世代、地域を超えて、知見を集めつなぐことで、
世界のイノベーションに貢献します。
※ https://visasq.co.jp/ より引用
(細かい話はここでは語れませんが)このビジョンに強く共感したことと,プレーヤー(エンジニア)として力を求められているしかもPythonとアジャイルで!!!
...というのがビザスクにJOINしたモチベーションと理由の全てでした.
ITコンサルそしてSUUMO時代からクエスチョンだったコンサルや業務委託という考え方に挑戦できる魅力,そして将来副業・パラレルキャリアが当たり前になる時代の先頭に立つべきサービスとしてのビザスクに大変共感を持ち,CEO面接から数日で退職を決めてJOINしました.
ビザスクの中では,他のエンジニアメンバー同様企画・開発を同時に進めながら,
- アジャイル・スクラム・カンバンを軸としたプロセスの最適化(スクラムマスター的な意味で)
- データ分析・可視化を円滑に進めるための基盤構築とチームづくり(PyData+プロダクトオーナーな意味で)
- Tech Blog,イベント(PyCon JPなど)を通じた情報の発信とブランディング強化
といった事を通じてビザスクおよびスポットコンサルティングを広めるお手伝いをさせてもらいました.
サービスの数字の追い方,広告やSEOや採用,広報といった知識を実践だけでなく,リアルに事業の数字を追いながらサービスを育てるノウハウと大切さを学んだのがスタートアップに一年いた大きな学びでした.
そんな中で気がついた新たな疑問が...上記「Rettyで成し遂げたいこと&今年の抱負」に書いたとおりです.
今後三年の展望(futurespective)
2020年(40歳)の自分が目指している世界,一言で言えば,
Rettyで食を通じたHappyな世界を創りつつ,野球の仕事ができる自分でいたいと思っています!
半身は食の仕事をしながら,残り半身は野球の仕事...というパラレルキャリアな世の中がその頃にはできていて,東京オリンピックの野球競技をスタッフとしてお手伝いできていれば最高だな!...と思っています.
さいごに
転職前後におけるお悩み相談や数々の壁打ち,情報交換といった所で今回は多くの人の助けをお借りすることができたことをとても感謝しています.
仕事関係のみならず,普段からのコミュニティー活動そして関わってくださった皆さんの協力と優しさがなければホント心折れていましたし.
この場を借りて厚く御礼を申し上げます(._.)
というわけで本年もどうぞよろしくお願いいたします!
最後までお付き合い頂きありがとうございました.
P.S. (前回の転職から一年も経っていませんが)例のリストのリンクはこちらです.
*1:フルなんちゃら総務だと思った?残念!酔っ払いだよ! の言い回しをパクりましたすいませんすいません
*2:私の地元,斜里町(北海道・知床)のお寿司屋さんです.> すし善
*3:平たく言うと...いや直接的に言うと音楽性の違いです.察してください.
*4:本当は野球とアジャイルだけで書きたかったのですが,当時の編集部から「これだとコンテンツ弱い」「ガジェットさん(当時の呼び名)はいつも美味しいもの食べてるんだから店紹介しろよ!」という声が上がり,”渋々”食をコンテンツに加えた経緯があります.なお掲載に当たっては個人としてちゃんと一回一回掲載許可を取ってました.
*5:手前味噌で恐縮ですが,母親および漫画「味いちもんめ」で得た食と人の価値観が自分の食育の全てです.とくに母が教えてくれた価値観はユーザーさんに受け入れられる限り形にしたいです.
*6:スポーツって何やかんや古い世界なので...下から「入りたいです!」って言って入っちゃ駄目だと思うの&入るならユーザー価値と技術で圧倒したい
*7:独自ドメインで別にやってた過去もありますがそれは抹消済み
*8:この本棚論は今でも自信ありますけどね&ここで炎上したのをキッカケにWebライティングを真剣に考えるようになった感ある
*9:特に大きかったのはアジャイルサムライ監訳者の@nawotoさんとの出会い,同じR内でイベントをご一緒させてもらったり幾つかの接点で大きな学びをもらいました
*10:ITコンサルタントから転職を選んだ際,業界やサービスそのものに意志を持てるか?を考えていなかったのが大きな反省点であり学びでした
*11:自宅やマンションを買うぐらいは当たり前で,進んでる人たちはビルのオーナーやったりスペースを貸したりしてました,若手でも.そこがSUUMOの中の人達の本当の強さ
*12:全くもって後悔はしていない