Lean Baseball

No Engineering, No Baseball.

野球とPythonの「終わり」と「はじまり」-スポーツ界に「ひろがるPython」 #PyConJP

写真は誰も知らなかった「クリス・デービス(Khris Davis)」のデータです.

いいバッターなのでぜひ覚えてやってください(震え

f:id:shinyorke:20180918131608p:plain

今年はじめの、野球エンジニア宣言(転職エントリー)で宣言したこの件

また,既に開催が決まっているPyCon JP 2018については,

PyCon JP 2018については,最後の野球Talkをやります ※CfPが通った場合に限る

今年のPyCon JPも例年通り(仕事に支障をきたさない範疇のネタで)野球のCfPを出して,ガチで登壇を狙います.

※「夢は正夢〜「野球エンジニア」としてのキャリアのはじまり」より引用

予告どおりCfPが通り、昨日(9/17)に登壇し、大盛況のまま終わりました.

ご声援・ご協力誠にありがとうございました.

まだPyCon JPは続いていますが(このブログを書いている時点では)、今のポジションについてから7ヶ月で新たな転機を迎えつつあるので、

ちゃんと振り返りつつ、次のステップの話など書こうと思います.

TL;DR

  • PyCon JP 2014から今回(2018)まで続いた「中川の野球×Python」シリーズこれにて終了(ただし手のひらはクルッと回るかもしれない)
  • 私の次なる挑戦は「ネクストベースとしてもっと価値提供・スケールをする」「(個人的には)メディアでのデビューを目指す」
  • 「Python・エンジニア界の野球」から「スポーツ・野球界を技術で変えていく」ステージでの新たな挑戦に「集中」して結果を出すぞ!
  • PyCon JP 2019はぜひ他の方の野球の発表が聞きたいぞ!!!

打順

Pythonistaの選球眼〜野球とPythonの「終わり」

資料・動画・まとめ

発表内容および雰囲気については書くと長くなるので割愛します&上記のスライドや動画を御覧ください.

とくに動画が強くおすすめです.

資料

speakerdeck.com

動画

www.youtube.com

まとめ(Togetter)

togetter.com

引退試合のテーマ「お別れのご挨拶アンド全部作り直し(車輪の再実装)」

PyCon JPやBPStudy(Baseball Play Study)および、kawasaki.rbなどでの発表・フィードバックを経て色々あって野球エンジニアになった私としては、

  • お世話になった・キッカケになったPyCon JPで最後に一発面白い話をしてお別れしたい
  • (これは結果論ですが)PyCon JPでやったWebからデータ分析、基盤など何から何までリニューアルして望みたい

というお気持ちから企画を立案、現在ネクストベースでしている仕事に必要な技術キャッチアップ・先行実験を兼ねて、過去に作ったり分析したモノを7月から発表当日(昨日)まで時間を見つけて丸っと作り直しました.

特に個人的には今年一番熱いテーマ「SPA」「Vue.js(Nuxt.js)」については、結構熱意を持ってやった気がします.

やったこと自体はTablueauや、Redashでも出来るようなことをNuxt.js + Djangoで作り直した「車輪の再実装」だった訳ですが、本日のPyCon JP 2018基調講演でRansuiさんがおっしゃっていた、こちらのご利益を受けつつ

f:id:shinyorke:20180918145022p:plain

  • これからのエンジニアリングで少しでも「選択」の精度を上げ
  • 「決断」に対しての恐れを下げ(≒仕組みを知ってるものなら安心→結果決断障壁が下がる)
  • 本来やるべきエンジニアリング・価値提供に「集中」

するため、「まずはエイッと作っちゃえ!」ということでやりました.

私の発表のオチ(辛いダーの後の話)の「選択」「決断」「集中」はまさに昨日の発表の準備を経て言語化できたものであり、そういった意味でも「作ったことによるご利益」を得たなと思いました.

発表当日の様子について(特に会場)

どれぐらい盛り上がったかは、動画もしくはTogetterをご覧いただくとして、

もっと広い会場が良かったのでは!?

というご意見がTwitterやリアルでも実際ありました.

正直、私も会場割が決まった時は「(せっかくの引退試合だから)広い会場でやりたいなあ」という気持ちがあったのは事実としてあります.*1

ですが、狭い会場にも狭い会場なりの味というのもあり、

  • 聴衆の皆さまとの距離が近いため、リアクション(ウケてる・スベった)がわかりやすい
  • 聴いている側も距離が近いので、発表者(わたし)とのコミュニケーション(問いかけに対して答えるとか)がやりやすい
  • 総じて、「発表者と聴衆双方で同じ空間・思い出を作りやすい!」

小さいからこそ、「野球クイズ」みたいな企画ができたり、「辛い」が盛り上がったりして、一つのPyCon JP伝説を一緒に作れて私はかなり満足しています!

プレゼンのストーリーも100人いかない小さい会場想定でチューニングしていたので、むしろ色々ハマってよかったと思っています.*2

また、これは(記憶にある限り)2年前くらいからある傾向なのですが、私の野球発表を見るために首都圏外からPyCon JPに来てくださったりしている人が複数人おり、「Pythonはブームだからね」っていうのを差し引いても嬉しかったです.

サヨナラするのは辛いけど〜PyCon JPでの野球×Pythonはこれでおしまい

後述する、「野球・スポーツ界隈における価値創り」という本業に集中するため、

PyCon JP 2018の発表をもってして中川がやる野球の発表は一旦お開きとなります.

昨年末にネクストベースへのJOINを決めてからこの日に照準を合わせ、やってきて、結果盛り上がりもうやり残したことは無い、お釣りなしの逆転満塁サヨナラ本塁打を決めた気持ちになってるので、気が変わらない限りやらないと思います.

とはいえ、

  • PyCon JP 2019以降も登壇者を目指してチャレンジは続ける
  • 今回の発表で作ったモノ(Djangoとか)の技術テーマに絞ってLTとかはやる
  • 今年出来るか微妙ですが、地方でやるPythonやエンジニアコミュニティ(例えばPyCon miniなど)での発表は気持ちと必要に応じてやる

といったところは(時間などのリソースとヤル気、体力と相談の上)やっていきたいと思います.

挑戦者、でてこいやー!〜次なる「野球×Python」の登壇者、ホント出てきてほしい

これだけは声を大に言わせてください、

野球×Pythonは中川がやらないといけない!というルールも既得権もありません!!!やりたい人が挑戦すべきテーマです!!!!

終わるのは、「野球×Python」でなく、「中川が話す野球×Python」です.

個人的にはやはりBaseball Play Studyの様に他の方々の挑戦を見てみたいですし、チャレンジする方に大きな拍手をしたいなと.

特にスポーツ界・野球界にエンジニアとして挑戦したい方はぜひぜひ分析してアウトプットを出しまくってPyCon JPやエンジニアのイベントにCfPだして登壇してみてください.

Innovations for All Athletes〜新しい野球とPythonの「はじまり」

Innovations for All Athletes(すべてのアスリートに技術革新を)

現在所属しているネクストベースのCTOそして「野球エンジニア」として、この世界を本気で作っていきます!

以下のプレスリリースにもある通り、資金調達を実施し、海外からメディア関連まで幅広いところでビジネスをしていきます.

【プレスリリース】ITベンチャーのネクストベースが資⾦調達を実施。

ここでまた「選択」「決断」「集中」の話になりますが、

  • スポーツ・野球の世界で価値を創るチーム・仲間としてのネクストベースを「選択」し
  • 事業・自社サービスのエンジニアリングを通じてスポーツにおける価値創りに「集中」したうえで
  • PyCon JPや他のエンジニアコミュニティの活動のノウハウを活かし、もっと広い世界でエンジニアリングでスポーツの世界を変貌・変革を起こす「決断」

をしました(のでPyCon JPの野球の話は最後ですと).

今までどおりお仕事でプロアマ問わずスポーツチームや選手のサポートを行いながら、

  • 海外展開などを通じ、日本のみならず世界中のアスリート達すべてを「テクノロジー」「技術」で革新を起こしていく
  • Baseball Geeksやメディア様の連携で「スポーツとテクノロジーを正しく知る・使う」事を伝える&啓蒙していく

活動により集中していきます.

そんな意味では、(例えばの話になりますが)私がインターネット中継やBS・CS・地上波の解説としてデビューする...ようなことができれば、PyCon JPで野球の話を聴いてくれた方々以上の多くの人たちに対して価値提供ができるので、そっちの方向でより頑張っていきたいと思います.

この辺はベンチャーだからこそ、エンジニアだからこそThink Bigに考え行動していきたいと思います.

野球・スポーツ界を「エンジニアリング」「技術」で変えるための世の中を創る #これからの目標

世界中のアスリートたち、スポーツ好きの人たちに「スポーツ×技術」で価値を創る仕事は勿論私一人では無理です.

スポーツ界・野球界はスポーツ界に本気になれる、優秀なエンジニアを求めています!(特に弊社アンド私が)

  • スポーツ、特に野球が好きで
  • スポーツチームや選手のプレー・運営、メディアのあり方などに仮説や意見があり
  • フロントエンドからバックエンド、分析まで、役割問わず「私が価値を作っていくぞ!!!」と本気になれるエンジニア

ぜひぜひ私にお声掛けください!!!

これを強く言うのは、ネクストベースのエンジニアチームに人がほしい!(今は私とインターン一人の二名)という事情もありますが、

野球Pythonでやったことがキッカケで自分がスポーツ界に「ひろがるPython」したのでもっと広めていきたい!

別にPythonじゃなくてもいいですが、エンジニアリングでもっと面白い世界を作りたいので、共感できる方ぜひぜひ一緒にやりましょう!

【余談】PyCon JP 2018の感想

初日は自分の発表に集中するため午後から参加、二日目の今日は(ちょっと寝坊して)基調講演後から参加しました.

PyCon JPとしては初の会場だったからなのか?ちょいちょい混乱がありましたが、

  • 相変わらずメシは美味しい
  • トークを聞いたり、ブースを見て回ったり、ポスター聞いたりと過ごし方が自由
  • rettypy や pyhack などで会ういつもの人達から色んな所からくる地方の皆さままで、色んな方々との話・雑談が面白い

全般的に満足度が高いいい会だったと思います.

トークも(実際聞いたおよび、聞こうと思っていたモノは)例年以上にレベルが高く、「これはハズレを引いた」みたいな事もなかったので良かったです.

とはいえ、

  • セッションが全般的に満員で行きたいセッションに行きにくい・行けなかった*3
  • 一方、入りやすい(スカスカ)なセッションもあった
  • トークのスケジュールの最適化よりも、「会場キャパに合わせた最適化」の方がやるべきことなのでは?*4

ということで来年以降もPyCon JPを心待ちしています!(&スタッフの皆さまありがとうございました!)

*1:CfPに「広いところ希望」とか書けばよかった笑

*2:トーク終了後、PyCon JPの中の人から「広いところにすればよかったね申し訳ない」と言われましたが、まあそんな理由で「小さい会場だからこそできる伝説もあるのでいいんじゃないですか」と答えておきました笑

*3:行列をみて諦めた話がいくつか、あとでYouTube見ようかなと

*4:手段・ソリューションが先にいって、価値がちょっと...という若干辛い事例かも