Lean Baseball

No Engineering, No Baseball.

Baseball Play Studyと私の5年間〜発表は人生を変えるという話 #BPStudy

エイプリルフールに合わせてなにかセイバーメトリクスっぽい指標のネタを考える...暇もなく仕事してた&野球見てた自分です.

来年(2019)のエイプリルフールこそ,セイバーメトリクスで適当な指標作ろうと思った野球エンジニアですこんにちは.*1

さてさて,先日(3/29)の話になりますが,

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Baseball Play Study 2018春で最後の野球の発表をしてきました.

speakerdeck.com

事前に引退するぞ!と宣言したら、(サプライズで)人生初の胴上げ*2および引退会見*3もさせていただきました(震え

楽しかった(感激した)BPStudyのふりかえり、、、と共に,

  • BPStudyとの出会い
  • BPStudyでどうやって人生変わったのか
  • Baseball Play Studyからの引退と,これからのBPStudyとの関わり方

について軽くポエムしたいと思います.

おしながき

ざっくりまとめると

  • 主催者のはるおさん(@haru860)に野球の話を褒められたのがすべての始まり
  • Baseball Play Studyでの発表を継続的にやった結果,野球界への道が拓いた
  • Baseball Play Studyで自分は道が拓けたので次は若い人が続いてほしい←引退の理由
  • とはいえBPStudy(本来のやつ)は継続して参加するし登壇もするよ
  • 4/20(金)にそんな話をするのでお時間ある人は是非どうぞ(野球の話じゃ無いよ)

BPStudy #とは

公式サイト(connpass)より,

BPStudyは、2007年9月から毎月1回のペースで開催しているWeb系勉強会です。(「 ○○Study」と名前がついている勉強会の元祖です。)

技術者(デザイナーの方が発表したこともあります)が、自分のノウハウや知見を発表する 「技術者のTED」 のような勉強会を目指しています。

発表者は、発表をきっかけに自分の専門性を再確認する。周囲には専門性を認知され、キャリアを築いていく。聴衆側は、発表を聞いて知識を得たり、議論したりして刺激を受ける。

そのようにBPStudyに参加することで、自分の中の何かが変わり、何かやってみようと思い、その小さな行動がきっかけで未来が創られていく。

そのような場になればよいとおもいます。

開始当時(2007年)と比べ、エンジニアのカバー領域・人数・範囲もメチャ広がったのでWebだけとも限らなくはなってる感ありますが(いい意味で裾野が広がってる)、

  • 自身のノウハウ・知見を発表する
  • 発表者はフィードバック(質問・議論・懇親会など)で専門性を再確認する
  • 周囲(参加者)はその専門性を認知し,次のアクションに活かす
  • この繰り返しで「何かをやろう」と想起され実践する→繰り返しで未来が創られていく

この文脈において,10年以上127回休まず続いているイベントです.

私とBPStudyの馴れ初め〜Baseball Play Studyのはじまり

私がBPStudyを知ったのは2013年でした,5年前ですね.

知ったキッカケと初参加の由来は,,,覚えてませんが確かなのは@shimizukawaさんのツイートか何かで認知したことだと思います.*4

初参加したのはこの会,,,の懇親会でした.*5

bpstudy.connpass.com

ここに参加していた共通の友人である健大高崎*6さんこと@ken_takasakiにはるおさんを紹介して頂いたのですが,

健大高崎さん「中川さん,はるおさんと同じく野球好きですよ!」

ワイ「メッチャ野球好きです,野球でエンジニアリングしてます」*7

はるおさん「おっ」

みたいなノリで話が(BPStudyの本題とは違う方向で)盛り上がり*8,最後の方で出てきたはるおさんの構想に衝撃を受けました

はるおさん「(野球についての知識・愛情が)いい筋持ってますねー,ところで3月(2014年)にBPStudyで野球の会をやるのですが登壇しませんか?」

ワイ「(ガタッ)ま、マジすか!?やらせてください!!!」

有料のイベント*9で初の名前入り(バイネーム)登壇が決まるそれも野球で!?,,,というのにすごく興奮した記憶があります.

これが第一回目Baseball Play Studyの誕生でした.

記念すべき「第一回Baseball Play Study」

ちなみに当時のコンテンツは,

  • はるおさん,私,ござ先輩(@gothedistance)が30分ずつ各々のテーマで野球トーク
  • その後3人で順位予想を交えた好き勝手トーク

少人数なりの身内&深いトークと懇親会で,「これでホントの野球関係者来たらいいね!」と言ってたのは良い思い出です.

このときは1リーグ3球団(登壇者3人)制で,後にこれが1リーグ8〜10球団制(+LTリーグ3球団)、観客数20人がまさかの100人超えになるイベントになるとは,,,夢にも思いませんでした(真顔)

また,当時ボランティアでライターをやってたマナスリンクさんにも応援の意味で宣伝投稿していただいたのもすごく良い思い出です.

www.manaslink.com

その後のBaseball Play Study(2015〜今回まで)

初回のBaseball Play Studyが大好評,3回目(かつBPStudy通算100回目)の「Baseball Play Study 2015 プロ野球ふりかえりスペシャル」に至っては,マイナビさんの紹介記事が入るという,エンジニア会のみならず,野球界にも少しずつ届いたのでは???という盛り上がりを見せました.

news.mynavi.jp

人数も増え,発表者も増え,認知も広まり,挙げ句の果てにホントの野球界隈の方々(ライターさんやメディア・データ関連の会社の方など)が登壇するまでになりました.

今回(2018)までに8回開催されていて,一個一個をふりかえるのには時間と文面が足りないのでここでは割愛しますが,

  • 最所さん, 太一さん, ちいといつさん, だんきちさんらをはじめとしたレギュラー陣が柵越えを連発
  • 回が進むに連れ,ガチの仕事と同じレベル(もしくはそれ以上)の分析・エンジニアリングネタが登場
  • 前述の通り,ガチ野球勢の参戦
  • LT枠が何が来るかわからないロマン枠ですごくやばい

という事が毎回発生→「正装*10」「ビジネスカジュアル*11」文化も形成され,いい意味で本来のBPStudyと異なる,がしかし,

「BPStudyに参加することで、自分の中の何かが変わり、何かやってみようと思い、その小さな行動がきっかけで未来が創られていく。」

が起きる場になっていました.

確かに野球の未来が創られていく感じがありましたし,実際にBPStudyから野球の世界に飛び出して未来を創る役を担う人(というか私)が出てきたので間違いないと思います.

そのストーリーはデブサミの発表をご覧いただければと思いますが,BPStudyが重要なキッカケの一つであったことは間違いないです.

趣味の発表・本職とは違う発表であっても,続けてやり続ければいつか変わるんです人生も物事も

(これは自信を持って言える)

なぜBaseball Play Study(もしくは野球の話)を引退するのか

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そんな楽しいBaseball Play Studyですが,今回(2018年春)をもって一度引退することにしました.

理由はただ一つ,

ワイは「野球のエンジニアになるぞ!」の夢を叶えたのでもう発表の必要はない,後の人が頑張れ

です.

過去のエントリー(転職報告)にも書きましたが,

自分が抜けた後の枠を誰か同じようなお仕事がしたい方の挑戦の場として使えるのがベストなのかなってのと,そもそも仕事に就くので登壇の必要がなくなった

ので,自分の夢であり仕事の領域である野球の事に集中したい(≒それは今までどおりコミュニティで話したり,個人のブログで何かをやることではない),(僭越ながら)私の活動や姿を見て「僕も(私も)野球でエンジニアしたい!」という方々の挑戦の場としてBaseball Play Studyを使って欲しい.

これに限ります.

「中川さんの野球話が聞けなくて悲しい」「もっとやればいいのに」とありがたい言葉も頂いていますが,

  • 本職になったので出来ることと出来ないことのバランスが難しくなってきた*12
  • 本職が野球になった,,,ということはわざわざ個人の時間で何かをやる必要がなくなった
  • 野球Hackにかけていた余暇の時間は次のチャレンジ(野球の次)に投資したい*13
  • (今まで割とプライベートを犠牲にしていたので)ほんの少しだけ遊びたい(自制を保つ程度に)*14
  • 引退会見で話した通り,「準備も何もせず,ノンプレッシャーな状態でファンとしてBaseball Play Studyを楽しみたい」*15

直近(40歳まで)は野球を最優先に人生を歩むつもりですが,人生トータルでは必ずしも野球だけではない,がしかし「生涯イッチ(一)エンジニア」として学び・知見を増やして人生全体を最適化したい,,,という意味では間違いなく自分のフェーズが変わってる→活動も見直したいねということで今回の結論に至りましたと.

応援ありがとうございました,,,と同時に,(CfPが通ればの話ですが)PyCon JP 2018では野球のCfPを出すつもり(これが通ったらホントの最後)なので,Python界隈の方はそっちをお楽しみいただければと思います.

あ,ちなみにこのブログや弊社ネクストベースのMedia「Baseball Geeks」を通じて何かやったり,ネクストベースのお仕事として話す可能性は勿論あります&気が向いたらBaseball Play StudyでLTはやるかもしれません*16.

BPStudyは引退し,,,ないですよ!続けるし次回話すよ(4/20(金)開催)

元・野球の人,現野球エンジニアのスタンスとしては野球の話を少しずつ封印しますが,エンジニアな自分・野球以外の自分はずっとコミュニティ・勉強会での活動・発表を欲していますので,今後も活動は継続します,つまりBPStudyそのものは引退しないしむしろ今までどおり大切な会になると思っています.

次回(BPStudy #128,4/20(金)19:00〜)では3年半ぶりに野球以外のネタで登壇させてもらうことになりました.*17

※サイトは近日公開(あとでリンクを貼る)

テーマは「エンジニアのキャリア設計と実践について」で,一言で言うと

デブサミの再演(ディレクターズ・カット版のスペシャルVer)をやります

shinyorke.hatenablog.com

デブサミに来られなかった方,デブサミの後に知って話を聞きたい!という方etc...

ご興味ある方はぜひ来てください!

「なぜ発表で人生が変わったのか?」というあたりをデブサミ以上に掘り下げて話せればと思っています.

というわけで,BPStudyと自分の旅はまだまだ続きます,4/20にお会いしましょう!

*1:なんとなく334に収束するネタ考えてたけど間に合わずorz

*2:ハードワーク,ハードワークアンドハードワークで腰に爆弾を抱えていたのでビクビクしながらしてもらいました笑,あとベスト体重より5kg太ってて別の意味で申し訳ないお気持ち

*3:噛み噛みかつしどろもどろで久々に人前のスピーチで緊張&上手くいきませんでした苦笑

*4:この辺は#pyhack 繋がりですね,今でも #pyhack 経由の参加者結構いる認識です(すごく良いこと)

*5:当時炎上案件真っ只中で本体に参加できず,懇親会から合流した(そこはなぜか覚えてるw)

*6:もしくは高さ危険太郎さん

*7:当時はPythonコミュニティ活動一年生でした&その頃から野球してました

*8:野球的な意味では何の話をしたか覚えてません笑,あと,当時ビープラウドさんと一緒にお仕事をしていた縁もあったことを付け加えておきます(つまり話が自然にできる状況が揃ってた)

*9:会場都合によりますが,BPStudyは一般聴衆者は1,000円かかります(貸し会議室の料金,ただで借りられるときは無料のときもある)ちなみに発表者は無料

*10:ユニフォームに決まってるだろがJK

*11:正装では無いが,野球に関連するモノを身につけること.Tシャツとか

*12:「これは業務だから話せない」そういうことです

*13:健康ネタとかFintechとか色々とやりたいテーマがですね...

*14:たまったガンプラ作るとか好きなバンドのライブに行くとか人並みにデートとか合コンしたりとかとか

*15:落合かっ!っていうツッコミをたくさんいただきましたこれを話したときは笑

*16:その時の状況と気分次第ですね,予定は常に変わるということで

*17:余談ですが,一度だけ野球以外の話をしたことがありますBPStudyで(リーンキャンバスの話と即興ワークショップをしました)