めちゃくちゃ暑いですね...こんばんは、野球とPythonの人です.
私が主催として昨年からはじめた「Pythonもくもく自習室」ですが、前回(7/14)で無事に開催一周年を迎えました.
(写真はその一周年の成果発表タイムです)
参加者の皆さま、快く会場を提供してくださっているRettyの皆さまそして、「#rettypy の慈悲深き終身主催者」である私に付き合って運営に協力くださっているiwanagaさん、takenoさん、tsutsumiさん、本当にありがとうございます!
TL;DR
やってて良かったもくもく会、良い学びも多いのでこれからもガンガンやります!
※ただし、飽きたら(やる気を無くしたらorできなくなったら)辞めます
おしながき
もくもく会について
もくもく会についての一年のふりかえりとこれからについて.
【おさらい】Pythonもくもく自習室 #とは
Python(とその周辺に関する何か)について、自分でお題を持ち込み、もくもくする会です.
週末の昼下がりに、Pythonに関するやりたいことを各自持ち寄り、ゆるゆると「自習」を進めていく会です。
本を読む
PythonやDjangoなどのチュートリアルをすすめる
コミュニティの作業や執筆etc...
他の参加者と情報交換をしたり学んだり
おいしいご飯と共に楽しむ(?)
など、Python使いおよびエンジニアライフのオアシス&知見を身につける「自習室」としてゆるくご活用いただければと思います。
※イベントの説明文(テンプレ)より引用
昨年(2017)7月に、(当時Rettyの社員だった)私が「#pyhack*1みたいなもくもく会をやりたくて」はじめた会です.*2
はじめた時の経緯や会の主旨などは、過去にこのブログでも紹介させてもらっていますのでこちらを御覧ください.
このエントリーでは「はじめて一年を経過して」からのdiff(差分)と今のお気持ちを語ります.
一年間のふりかえり
唯一のフル出場参加者*3なので(主催なのでそらそうよ)、気がついたことが結構あります.
参加者の「自主性」を促す&助ける
週末の昼下がりに、Pythonに関するやりたいことを各自持ち寄り、ゆるゆると「自習」を進めていく会です。
※イベント説明文より
このもくもく会で一番重要視している価値観であり、参加する方全員に守ってほしい決まりごとです.
会の主催・運営・ファシリテートにランチ・おやつ・成果発表.
これらは全て,
参加者の皆さんが「自ら持ち込んだテーマを気持ちよく進めるかつ,学びが残るようにするためにはどうすればよいか?」
という原点に立ち返って決めて実施していると同時に,参加される方々の「自主性」を助けるモノでしかないと思っています.
幸いにもその想いが伝わっているのか,今日に至るまで「参加者の自主性」は保たれているような気がします.
参加者のツイートや成果発表,後日の感想ブログを拝見する限り,
- 集中してもくもくができた
- 学びが多かった
- また行きたい
という感想が多く見受けられるので,今後もこの価値は大切にしていきたいと思っています.
イイゴハン(ランチ・おやつ)
ランチとおやつについて
参加者同士の交流を深めたり,学びを増やすと同時にRettyを会場にしているもくもく会なので,ランチとおやつを重要視しています.
ランチについては,
スタイルで行っており,これは人気のコンテンツの一つとなっています.
「食を通じてエンジニアリングの学びを深める&楽しめる」もくもく会は#rettypyが唯一無二の存在、と本気で思っています!
また,途中で提供するおやつタイム(おやつ代は参加者のドネーション)についても,私自身が前日まで考慮しつつ季節やトレンド,予算感を考慮し工夫してやっています.
ランチ&おやつセレクション(Twitterより)
そんなランチ・おやつはこんな雰囲気です.
これがもくもく会か... #rettypy pic.twitter.com/nRxYn3F4sx
— ほと (@hoto17296) May 26, 2018
#rettypy
— nikkie (@ftnext) June 30, 2018
蕎麦チームは満席につきイタリアンへ
美味しそう! pic.twitter.com/UWxopA408K
ランチ。汁なし担々麺!ナッツいっぱいで美味しかった😋 #rettypy pic.twitter.com/cWiivSPi8a
— sugita (@ane45) March 10, 2018
#rettypy 本日の様子です
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) February 10, 2018
お菓子はまあ逆バレンタイン?的な笑 pic.twitter.com/0QOfXywbEB
とんかつにメープルシロップという荒行をしてきました
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) May 26, 2018
最高に美味いので騙されたと思ってみんな行ってほしい🐷
とんかつ 都
03-3453-2929https://t.co/KPWIhBaZYm
#rettypy pic.twitter.com/pZvM00GDf1
参加者の多様性
「慈悲深き終身独裁主催者」としては,
良いごはん屋さん,良いお店には良い常連がいる...というのはよくある話だと思いますが,
もくもく会でもこの空気を作るべく,「強者」「Pythonコミュニティスタッフ」「常連」という枠を設置しました.
継続して学ぶもくもく会つくり〜Pythonもくもく自習室 @ Rettyオフィス #rettypy - Lean Baseballより引用
という,「放っておいてもPythonに関して強い・コミットしている」人たちを巻き込みつつ,
- 初心者の方
- はじめて・二回目ましての方
- Python以外のエンジニア・データサイエンスコミュニティから来る方
などを誘致・バランスよく巻き込みつつ,「どうやったら面白いもくもく会を作れるか?」というチャレンジに心がけてきました.
具体的には,
- 参加枠を細分化(強者・コミュニティスタッフ・etc...)
- 抽選・指名枠のフィルタリングを最適化(これは企業秘密)
を繰り返しながら参加枠を毎回調整しています.
現状の進捗としては,前回(7/14)はこんな感想が来るところまで来ました.
本日は色々な会社、バックグラウンドの人が集まっているな... #rettpy
— たけっぱ (@takegue) July 14, 2018
私が記憶にある限りでも,
- 大企業から中小企業,スタートアップに個人事業主まで
- Web,製造業,メーカーetc...
- 学生
- バックオフィス系の業務をされている方(総務、人事など)
- 弁護士
平たく言うと、
商売でエンジニア・プログラマーしてる人じゃない方も結構来ている!
という世界が出来ています.
Pythonそのものが「もはやエンジニア・プログラマー"だけ"の道具じゃない」風潮になってる面も見逃せない所なのですが,
「エンジニアがはじめたエンジニアリングのもくもく会」
でエンジニアとは違う層の方が毎回何かしら来ているのはホント面白いなと思いました.
参加者のモラル(いい事・辛いこと)
参加者の多様性が増すといい事も辛いこともあるなという事に気が付きました.
いい事
もくもく会全体としては,一年続けた結果良い空気・文化が少しずつ芽生えてきてるかなと思えるような事も増えてきました.
- 成果発表,ランチの会話などではじめての方や初心者の方を自主的にサポートしてくれる人が増えてきた
- もくもく会の運営ややり方などについて,アドバイスや建設的なご意見をいただく機会が増えた
- 「類は友を呼ぶ」じゃないですが,強者が強者を呼ぶ,みたいな流れも出来た
つらい事
一方で,モラル面においてつらい事・悲しいことも少しずつ出てきています.
参加者・登録者の中のほんの数%の人々ですが,
を行う方が毎回1〜2名はいるんじゃないかなあ?と思っています,悲しいことに.
参加者を公募して行っているイベントである以上,避けられない事ではあるのですが,参加者やサポートしてくれる皆さまの迷惑や不利益に繋がらないようにしたい、というのは主催者としての最低限の責任であると思っているので参加者のフィルタリングや注意喚起で改善回すかなというのが正直なところです.
運営の変遷
開始した昨年7月から今年の1月までは(当時Retty社員だった)私が単独で主催&運営していました.
平たく言うと,会場確保から手続き,募集にファシリテート全てを私がやっていました.
社内の参加メンバーについては,
- 参加実績あるメンバー(takenoさん他)にそっとカレンダーで予定入れる(FYI的なノリで)
- エンジニアが多くいる社内Slackチャンネルで周知
という形でメンバーを募り,来てくれた人たちにランチの引率や運営のお手伝いをお願いしていました.
私がRettyを退職して現職(ネクストベース)に移ってからは,
- 運営メンバーのチャット部屋で開催日を決定する)
- 会場関係の準備(手配・設営・最終的な片付け)はRettyメンバーが担当
- 会場以外のこと,connpass管理(参加者抽選なども含む),当日のファシリテート等などは私が担当
- ランチの引率は全員で
というスタイルに変わりました.*8
毎回takenoさん,iwanagaさんに手伝ってもらっているだけでなく,4月から入社した新卒のtsutsumiさん*9もいい感じに巻き込み運営メンバーが増えた事は私にとってすごく嬉しいのと感謝以外の言葉が見つからない感じがします(涙).
という事情もあり,私のワンオペ時代とくらべ運営は大分楽になりました.
なお,運営メンバーの間の明確なお約束ごとは特に明文化していませんが,
- 気楽にやる(無理をしない)
- 辛くなるようなことはやらない
ということは主催として大切にやっています.
これからのこと
自主性・多様性を大切にしつつ,今のまま改善を繰り返しながら続けて行きたいと思っています.
なお,次回も既に決まっています.
PyCon JP 2018開催前に,登壇者やスタッフの方々の為に何かしらの支援ができたらと思っています.
発表の練習がしたい,スタッフ同士のMTGがしたい,アドバイスがほしい等など...特にPyCon JPがはじめてでスタッフや登壇・LTする方は是非いらしてください.*10
もくもく会の参加人数や日時は基本変えない方針*11ですが,参加枠や抽選,ランチ・おやつ・成果発表のスタイルはちょいちょい変えつつより良いもくもく会を目指していきたいと思っていますので今後もよろしくおねがいします!
私自身の感想とこれから
最後に私自身の感想とこれからの方針などについて.
コミュニケーション・交流を楽しみに続ける
私自身はこの会で「もくもくをする」事よりも,
- 参加者の皆さんとコミュニケーションを取る
- とにかく会話をする(もくもくの邪魔にならない程度に)
- 困っていること・助けてほしいことをサポートする
を通じて楽しみ続けたいと思っています.
理由としては,
- 先人たち(#pyhackなどに参加し始めた頃)の良い行動・スタンスを見習って真似していきたい
- 得た知見や経験などをPython界隈ひいてはエンジニア界隈のために活かしたい
- 自分の「もくもく」そのものは他のもくもく会や自己学習の時間で担保するようなセルフマネジメントを目指したい
といったあたりです.
一般の参加者の方々はもちろんのこと,私個人としてはRettyを退職した今では「月に一度,Rettyエンジニア陣と技術やエンジニアリング,食のことについて交流できる貴重な時間*12」でもあるので,このタイミングはめちゃくちゃ楽しみに過ごしたいと思います!
「#rettypy の慈悲深き終身主催者」を貫く
この発言の元はこれです.
昨日の #pyhack 懇親会(二次会)でワイが放った人生初の発言
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) March 11, 2018
「( #rettypy の運営とか参加枠の件は)俺がルールだ」
コミュニティと会場提供してもらってる(&僕が好きな)Rettyにとって良い会になるよう,いろんなお願いとかあるので予めご了承くださいm(_ _)m
物事を決めてやりきるのはすごく大事で,色んな人がいて揺れやすいコミュニティだからこそ,
「俺が決めたことが全てやぞ!(責任は俺が持つ)」
ぐらいの「終身的な主催者」の存在は必須だと思っています.
当然,周りの意見は提案は聞きますが最終的にはワイが決めるぞ,そのかわり良い世界作るしなんかあったら責任持つ!!!
という気持ちを貫ける様これからもやっていきます.
という訳で,この一年間に参加したりサポートしてくださった皆さまありがとうございました!!
&来年の今時期に二年目の宴が出来るよう,今後共どうぞよろしくお願い申し上げます!!!
*1:Python mini Hack-a-thonのこと.Python関係では一番老舗のもくもく会です.
*2:ハッシュタグの名前に「Retty」と入ってますが,会社云々とは関係なくでっち上げてはじめました.ちなみにタイトル「Pythonもくもく自習室」は大切にしている価値観(参加者の自主性)を表す言葉が「自習室」と思い名付けました(&Pythonもくもく会は既に #mokupy が予約済みだった)
*3:次点が2回目以降フル出場のtakenoくん,その次が多分ランチ引率おじさんのiwanagaさんと記憶しています,一般参加者は多い人で5回越えてる?そんな感じ
*4:1つのお店に全員が入るor会場にお取り寄せが理想という考え方もありますが,お店さんのキャパシティや負担,お取り寄せの煩雑さなどを考慮するとこのスタイルがベストという判断にしています.
*5:元メンバーの私含めて,引率できて当然やろ!っていう思いの元やってます
*6:過去3回のドタキャンが回あたり1〜3名なので大分減った感じはありますが,前日・当日キャンセルがなくならないのは事実.
*7:ここでは明記しませんが,前回入場時にちょっとしたトラブル(ヒヤリハット)がありました
*8:理由は明確で「私がRetty社員じゃない以上,会場の確保と準備ができないが、それ以外のことはすべてやれる」これに限ります
*9:内定者時代からもくもく会に参加してくれていたのと,入社と同時にtakenoさんや私が勧誘したのも効いているかもしれません笑.いずれにしても仲間入りはすごく嬉しい
*10:PyConJPの登壇やスポンサー担当としての相談やサポートは普通にできますので気軽にどうぞ
*11:人数については会場・ファシリテートの都合で現状がMax、むしろ2-3人程度減らすことも考えています&日時はやはり土曜日夕方までが理想的
*12:お仕事の話もちょいちょいありますが,登壇資料やら執筆した原稿のレビューしてもらったり感想聞いたり,技術トレンドの話になったりと一人エンジニアしている自分にとっては大変貴重な機会であったりします(社内で話せる人がいないので)