先に宣言しますが,書評の皮を被ったポエムです.
本の4章(全体で12章)しか読んでないけど、割とそこで気がついた事が合ったので書き留めます.
リーンブランディング ―リーンスタートアップによるブランド構築 (THE LEAN SERIES)
- 作者: ローラ・ブッシェ,堤孝志,飯野将人,エリック・リース,児島修
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近ちょこっと話題になってるこのブログとあのブログの文脈ともつながるんじゃないか?
と気がついたことがあるのでメモ程度にポエムしたいと思います.
なお,エンジニア志望の学生さんや新人さんにはまだ早い内容です.
多分.
おしながき
LEAN BRANDINGってどんな本?
大雑把にいうと...
- Lean Startupの思想とお作法をベースに,「ブランディングとはなんぞや?」を改めて解釈
- スタートアップや社内新規事業の為のブランディングの本
- サービスやプロダクトと同じく,ブランドだって適応しながらBUILD-MAJOR-LEANしてるのよ
- 昔と変わらない「恐竜ブランド」VS仮説検証と適応を繰り返してグロースする「カメレオンブランド」
- カメレオンブランドになるための考え方とかプロセスの紹介
読む上で大切なこと(なお3章までの内容な模様)
気になったキーワードを元に,ポイントになりそうな箇所を.
箇条書きは本の要約と,自分の感想です.
あらゆるモノや人は、少なくともひとつのブランドを表している。(第一章)
- ブランドisユニークなストーリー ※ブランドの定義
- ストーリー次第でブランドは関連付けられる
- 製品×消費者自身のストーリー
- 解決を約束できるか?
- 競合他社に対するポジション(優位性、差別化)
- 自分の感想「体験の総称」と思った(合ってるかしら?)
ブランド=ロゴではない(第一章)
- ブランドは仮説検証を繰り返しながら動的に変わるもの = ロゴだけで語られるものではない
- 顧客を獲得できるサービス・プロダクトは,「ブランドを動的に構築構築していた起業家」だけ
- MVP(Minimum Viable Product)しかなくてもブランドは大切
- つまりロゴはブランドが変わるたびにコロコロ変わる
リーンブランドは自己実現の近道になる(第一章)
ブランドは,消費者の「現在の自分」と「なりたい自分」を橋渡しするもの
ブランドについての誤解 (第二章) ※全部違うよ!
- ストーリーと視覚的シンボル,成長戦略がそもそもブランドの根っこ
- 根っこは仮説検証の中でいくらでもPivotする=良い製品は継続的成長の中で生まれる
- Pivotを前提とするモノが,表面的だったり特定のチームが管理したり認知度を高めるためのパンダなはずがない
- Pivotするということは計測が重要
ブランドストーリー (第三章)
ポジショニング
ブランドプロミス
ペルソナ
ブランドパーソナリティ
製品
価格
- Pivotするもの=リーンだったりアジャイルなプロセスが通じる
- MVPやプロトタイプと同様,顧客の「何」を解決し,「どのような価値」を生み出すかが重要
- ブランドよりな考え方やアプローチだけど,ソフトウェアに通じるものがある
顧客の行動を変えるのはストーリーや不合理な衝動なのであって、事実や箇条書きなんかじゃない。(第三章)
- ストーリーを説得する「ストーリーテリング」じゃなくて、ストーリーを表現して行動に移させる「ストーリーショーイング」が大切
- ソーシャルメディアやデジタルチャンネル,ツールが揃ってもストーリーが表現できなきゃ意味がない
感想
ブランドは自己表現の第一歩!=人生そのもの
- ブランドは,消費者の「現在の自分」と「なりたい自分」を橋渡しするもの ※大切なので二回言いました
- 現在の自分→なりたい自分ということは,ブランドを通じて人は変化していく
- ブランドの背景なストーリーが変わるということはブランドも合わせて変わるよね?
- これって人生そのものでは
強く訴えるストーリーこそがブランディングへの近道
- ブランドのロゴや製品そのものはストーリーを具現化する製品・機能でしかない
- ストーリーはチームで作り上げるもの=ブランドはブランドチームのモノって事はないよね?図式的に
ブランドは常に変わる
- 仮説検証を通じて適応していくということは常に変わる前提
- ということはリーンやアジャイルにも通じる,というかそのものすぎる
- ペルソナとかストーリーマッピングとかポジショニングマッピングが合うのは当然だよね
本そのものの感想
- 30代以上のエンジニアで悩んでる人は第三章まで必読だと思う
- エンジニア以外のビジネスマンにも◎, でも個人的にはエンジニアに第三章まで読んで欲しい(買うなり立ち読みなり)
- あとはここまで書いた事に共感持てることあった人も.
- 四章以降は具体的なプロセスや深掘りな思想なので,気になるところがあればつまんで読む感じがちょうどいいかと.
- 読破するような本じゃないね絶対.
- 総じてメチャクチャいい本でした!
LEAN BRANDINGから考えさせられる,自分のブランディングとキャリアパス(ポエム)
最近ちょこっと話題になってるこのブログとあのブログを読んだ上で.
LEAN BRANDINGの文脈と合わせて思ったこと.
思った&言いたいこと
自分の人生もブランドも「カメレオン」でいい
- (エンジニアに限らず)20代・30代・40代...と、年代や状況によって、人生のストーリーは平気で変わる.
- 20代はゼロイチで技術やビジネスを覚える、30代はそれを元でにジュウゼロにするのか違ったゼロイチにするのか...などなど.
- 歳と経験,そして「徳」が積まれるタイミングで平気で変わるモンだぜ!ぐらいに気楽に考えるのがちょうどいいかなと.
- もちろん,ライフイベントでも変わる(転職・結婚・etc...)
自分ブランドを下支えするストーリーを立てる&語る
- 自分の人生のストーリーを意識して考える.リクルート風にいうと,「お前はどうしたい」っていうやつ.
- 「お前はどうしたい」に対する問いから必要なブランディング戦略を考え,作り込む.
- ブランディングの過程・ゴールが,「CなんとかO」や技術顧問,OSSへのコントリビュートなのかもしれない.
- そこもやはり「カメレオンブランド」なので、ストーリーを軌道修正しながらブランディングを変えていけば.
「CなんとかO」も技術顧問もOSSコントリビュートもゴールではない(異論は認める)
- (人によるけど)ストーリーって,抽象的かつ大きいものだと思う.
- 「世の中の課題を解決したい」「世界一イケてるプログラミング言語を作りたい」「野球とITで世の中にイノベーションを起こしたい」とか.
- 「CなんとかO」や技術顧問,OSSコントリビュートはブランディングやMVPであって,ストーリーとはちょっと違う.
- 個人的には周りのCなんとかO,技術顧問,コントリビューターで「それそのものになりたくて」なった人はいない,もっと大きいストーリーを進めた結果でそれぞれのポジションに立っている.
で,お前(shinyorke)のストーリーとブランドは?
すっごい雑ですがこんな感じだと思う.
ストーリー
- プロ野球またはメジャーリーグのフロントにエンジニアとしてJOINする(フルタイムかどうかは別として)
- 2020年東京オリンピック,野球日本代表のスタッフ入り(勿論エンジニアとして)
- そこに必要なエンジニアリングスキル(プログラミング・インフラ・開発プロセス)・思想を磨く
- 勿論ビジネススキルも(マネージメント・英語・数学etc...)
ブランディング
...と, いう整理ができただけでもLEAN BRANDING読んでよかったと思いました.
リーンブランディング ―リーンスタートアップによるブランド構築 (THE LEAN SERIES)
- 作者: ローラ・ブッシェ,堤孝志,飯野将人,エリック・リース,児島修
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それにしてもワールドシリーズ第七戦面白すぎる...