縁あって,DevLOVEの十周年記念イベント「DevLOVE X」にて,
- 技術
- 野球
- Python
をテーマに,このブログの話をさせていただきました.
ちなみに資料はこちらです.
TL;DR
継続は力なり, ホームランは狙って打て⚾
ざっくり言うとそういう話でした.
おしながき
登壇のきっかけ
3月中旬ごろにお話をいただき, スケジュール的にも行けそうだったので条件付きでお受けしました.
出した条件は,
「主催しているもくもく会(#rettypy)を行う可能性がある土曜日だけは避けて欲しい」
この一点だけでした.*1
テーマである,
「それぞれの10年、これからの10年」
というのに共感できたのと,
私個人がDevLOVEに参加したのはわずか一回なのですが,その一回が登壇・会場提供*2という縁もありお話を受けました.
ちなみにその一回はなんと野球の回でした.
何を話そう?
お話を受けたものの, 途中までノープランかつPyCon mini SAPPOROおよびPyCon Kyushu in OKINAWAの発表が控えている状態でネタどうしよう?感がありました.
色々と考えた結果,
- このブログをはじめてもうすぐ5年(7月で丸5年)
- DevLOVE Xのテーマが10年
- だったらブログをテーマに「過去5年」と「未來の5年」の話でちょうど10年の話をしよう!
と思いたち,
- ブログを始める前の話(10年前)
- ブログをはじめて最初の5年
- 今から5年後, 10年後どうしよう?
を,
- 技術
- 野球
- Python
の軸でまとめよう!という感じでストーリーができました.
色々と考えていく中で,過去のエントリーに似たような内容がありこれを下敷きに作りました.
書き残すってホントに大切ですね...過去のブログに助けられました.*3
スライドをJupyter(Python)でやる
コード書くの、大好き
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) 2019年6月21日
大勢の人の前で話すの、それなりに好き
スライド・パワポ作るの、大嫌い
なのに、何故発表分数の倍の枚数スライドできてしまうのかワイ←
というのが最近より顕著になってきたので苦笑, 「プレゼンそのものをPythonにしちゃえ!」ってことで,
- Jupyter notebook上に書く, 文章はMarkdown, デモコードはPython
- notebookの内容をRISEでスライド風にみせる
というアプローチで挑みました.
このやり方は今回が初めてではなく,すでにPyCon mini SAPPOROの発表で実践済み(この時が初実戦), デモコードを含めたリハーサルもPythonもくもく会(#mokupy)で行ったので本番もいい感じにうまくいきました.
なお,このやり方はPythonでちょっとデータ分析・解析をやったことある方であれば割と簡単にできますのでオススメです!
【Jupyterそのもの(定番本)】
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Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
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【RISEでスライド】
デモも上手くいき, 発表中にも「Jupyterでやってるのか!*4」という驚きの声も上がったりと「してやったり」という感じでした.
というわけで真似したい方は上記のリンクを追いつつ, 今回のスライドをcloneして真似してみるといいかもしれません.
なお, RubyやRといった他言語も動くのでPython派じゃないひともぜひ.
この発表で言いたかったこと
最初のエントリーで炎上したりとか, Python本エントリー誕生秘話など色々と話しましたが,全体を通して言いたかった事は
- 自身のキャリアにしても仕事にしても「続ける」こと
- 自分のことやるなら「出塁」より「本塁打」
ということでした.
継続は力なり(何があっても続ける)
紆余曲折ありながらも自分のキャリアが「そこそこ」思ったとおりに行ってるのは「何があっても信じたことを続ける」ことができたからだよねというのは強く言いたいポイントでした.
Python使いになったのも, フルスタックなエンジニアになったのも, 希望通り野球のエンジニアになったのも,
- 世間および自分自身のモヤモヤ(疑問・diff)を常に持つ・言語化する(2つのDiff)
- モヤモヤをエンジニアリングな手法で証明する(2つのDev)
- これらをひたすら繰り返して学びを得る(5つのAction)
を5年やった(かつ継続中)だからだと思っています.
これって世間の言葉で要約すると「継続は力なり」かなという所で,この「続ける」って文脈ってあんまり語られる事無いよなあ〜,と思い強めに主張しました.
ちなみに,発表後に「続けるための時間をどう作れば?」という質問を受けましたが,
- 続けるための時間を作れば良い
- 具体的には仕事・業務を効率化して残業・休日出勤を減らす
- プライベートの時間含め,「タイムマネジメント」を強く意識する
なんてことはない, 「自分自身のカイゼンジャーニー*5」を続ければ良いかなと.
TO BEを目指すならホームランを狙う
自分のTO BE(これから)にフォーカスするなら,
出塁より長打, 三振でもかまわない
という持論があるのですがこれも強めに話しました.
常にホームランを狙う(インパクトが残るようなことをひたすらやる) 。ホームランは狙って打つ / その境地に達するまでの努力をしてる賜物ですね #devlovexE #devlovex
— 佐藤治夫 (@haru860) 2019年6月23日
これは思いっきりLeanな思想でもあるのですが,
- 疑問・モヤモヤを仮説・ISSUE化する
- 仮説・ISSUEをひたすら試す
- 結果を分析してピボットする
というアプローチなら, 「失敗を恐れずどんどん試してホームラン出るまで続けろ!」が正解なんですよねと.
新規事業やスタートアップの仕事と同様, 個人プロジェクトも,
- ホットエントリー入り・大きめのイベントに出るぐらいのインパクトを残すのをKGIとする
- 「インパクト」はどこにあるかわからんからひたすら試す
- 試して当たったら一気にやる,ダメならすっぱり諦めて別のテーマでチャレンジ
ぐらいの方が楽しくてやる意義もあるので,真似する方はぜひ意識してもらえるといいかなと思います.
ちなみに,普段の業務やカイゼン系のことであれば出塁重視(アウトにならない,確実に出塁する)ぐらいがちょうどいいと思います&自分も使い分けている(つもり)です.*6
DevLOVE Xの感想
何人かの発表を聞いたり, 控室・懇親会で色んな方々とお話・挨拶できて楽しかったです.
特にアジャイル系の人たちは久々の人が多く懐かしい感じもありました.
最後になりましたが, DevLOVE Xの運営および参加者の皆さま誠にありがとうございました!
また声をかけてもらえるよう, 日々精進します.