Lean Baseball

No Engineering, No Baseball.

仕事も個人開発も周りがドン引きするまでガチでエンジニアをやっていきましょ - デブサミ2023登壇報告

昨日(2/10)の話ですが, 2020年以来3年ぶりにデブサミに参加・登壇させていただきました(前回の登壇報告はこちら).

数あるセッションの中から私のトークにお越し頂き, 誠にありがとうございました!

また, 発表練習の機会を頂き, フィードバック・応援を頂いた所属企業*1のチームメイトおよび #pyhack(Python mini Hack-a-thon)の皆様, そして企画から本番まで伴走して頂いたデブサミの運営・スタッフの方々にもこの場を借りて改めて御礼申し上げます🙏

登壇の備忘録を兼ねて, このエントリーでは以下のラインナップを元に, 発表の振り返りと今後の話なんぞ書きたいと思います.

TL;DR

技術力向上, キャリア形成そして自分の趣味という観点で今後も周りが「ドン引き」する程度にエンジニアリングを頑張ります.

登壇した理由と背景

まず過去のデブサミ参加歴ですが,

  • 2018年(5年前), 「野球の仕事をしたい!と言い続けたらマジで野球の仕事をすることになった」件を話した(感想ブログ).
  • 2020年(3年前), 「野球の仕事を辞めたのと, (禊として)今後のキャリアパスを宣言する必要あるな」と思い話をした(感想ブログ*2.

それぞれどういう背景があったかという話は過去のブログに譲りますが, いずれも自分自身のキャリアの話がメインです.

そして今回のトークですが,

event.shoeisha.jp

「キャリア」の話ではなく, 「データテクノロジー」というカテゴリーで「クラウドエンジニアリングをいい感じにやる」という「技術屋としてガチンコ勝負をしたぜ」という話をしました.

昨年のPyConJP 2022で発表したデータ基盤の進化系を元に,

  • 「クラウドサービスどうやって選べばいいかわからん」問題へのアプローチ方法.
  • 「そもそもサーバレスってなんやねん?」という問いに対する答えと活用方法.
  • 「クラウド覚えなきゃ, でもどうやって勉強したらよいかわからん」というお悩み相談.

この辺に答える感じにすると良い技術トークになるのでは?と思い, PyConJP 2022の企画を元に再編集・応募したところ採択してもらい, 登壇に至りました*3.

実際, PyConJP 2022の前後で書いたブログもヒットしたりした背景もあり, テーマとして絶対的な自信もありました.

shinyorke.hatenablog.com

shinyorke.hatenablog.com

また, 個人的な想い・パッションとしては,

エモいキャリア話だの転職話だのを肴に耳障り良いトークするんじゃなくて, 好きな事(推し事)を技術屋として上手く伝えて見せよ.

というリトルshinyorkeの心の声に従い, いつもと違う話をしようと思ったのも理由の一つです*4.

どういう話だったか

約70枚のスライドを40分(実際は35分ぐらい)で完走して喋りきったとはいえ, 結構盛りだくさんな話になりました.

この発表を一枚の絵に描くときっとこういう感じです.

これがもっともらしいトークの要約

実際に作った(そして今シーズンから本気で運用するつもり)の「野球データ基盤(個人開発)」のアーキテクチャを元に,

  • 目的(ユースケース)別のクラウドサービス選定方法
  • マイクロサービス的に数珠つなぎ(ピタゴラスイッチ)する時の設計概念
  • 改めて, 何のプログラミング言語・Frameworkを使うかを考える

といった内容で話しました, 今思えば3つじゃなくどれか2つでも良かったかもしれない...

詰め込みすぎたなあ, という反省点はありますが, 要約としてはまあ上出来かなと思っています.

発表練習および本番におけるフィードバック・質疑応答も割と想定の範囲内だったので, 発表者視点では思った以上にハンドリングはできた気がします.

参加者へのお土産

参加者へのお土産, 言い方を変えると「どうしてもこれは覚えて帰ってくれ!」というメッセージですが,

  • (クラウドに限らず)ビジネス視点では「そのままコピれるアーキテクチャのベスプラ」はあるようで無いので一緒に勉強して一緒に考えましょう.
  • モダンな開発スタイル, 理想のエンジニアリング環境を手に入れたい(いい感じのチームで働きたい)願望あったらまず個人で手を動かしましょう.

大雑把に言うとこの2つでした.

ビジネス的に言いたかったこと

私としては今回作った「サーバレスなデータ基盤」は私自身がオーナーとして考えて作った要求仕様に応えているものの, この発表を聞いたり見てくださった方の課題を解決するもの, とは限らないのでこのスライドを入れました(ちなみにPyConJP 2022でも同じようなオチで話をしました).

ベストプラクティスを探す・見つけること自体は否定しないのですが, アーキテクチャの視点ではむしろ「ベストプラクティスを元にチーム・企業のビジネスに合わせてアレンジする」方がよっぽど重要かつ, 腕の見せどころなのでそこは一緒に勉強したり考えましょう!と言いたかったのでありました.

また, (このトークはキャリアのトークではありませんが)個々人のキャリア形成という観点において,

キャリア的に言いたかったこと

このスライドに地味に伝えたいメッセージが含まれていて,

仕事に必要なスキル・知識を趣味(自己満足)から手に入れる

エンジニアとしての自学自習, 手を動かして学ぶ醍醐味はここだと思っていて, 方法は何であれなにかやろう, 同僚や友人といった周りが「ドン引き」するまでエンジニアリング頑張りましょう*5, というのがお持ち帰りしてほしかったことでした.

サーバレスとかクラウドとかも大事ですが, スタンスと行動ですよマジで.

結び

というわけで, デブサミ2023でお話した振り返りは以上となります.

次の大きめアウトプット(登壇・執筆)は特に考えていませんが, オファーを頂いたら前向きに考えつつも,

  • 英語とかお金とかいろんな勉強に時間を使いたい
  • まだまだ触りたい技術・エンジニアリングのネタがあるのでそれをコツコツやってブログやLTで小さく発信

という感じにしたいなと思っています, ちなみに今年のPyConJP 2023および, 今後のデブサミをどうするかは全くもって未定というか考えていません, PyConJP 2023はなにかやりたいなと思っていますが.

というわけでデブサミの振り返りは以上です, またどこかでお会いしましょう.

*1:オンラインで小一時間の社内ミニ・カンファレンスで機会を頂きました, それなりの人数の前で練習できたのは良かったです本当に感謝.

*2:のに加えて, 当時勤めていた会社のエンジニア界隈での認知向上・プレゼンスを高める意味で一肌脱ぎますか!というモチベーションも有りました, 今だから言える話なのですが.

*3:細かい話をすると, PyConJP 2022のトークでは本編のPySpark(Dataproc)の話以上にクラウドサービスの話で盛り上がったのもあり, 「これってデブサミでもイケるんじゃね?」という手応えを得たというのもあります.

*4:「難しいことをわかりやすく伝える」「相手に次の活動・行動を促す」という意味ではコンサルタント・マネージャーとしての鍛錬でもある, という意味合いもありました. 自分の言語化能力との戦いといいましょうか.

*5:プライベートの事なので詳しくは書きませんが, まあ自分も周りからそう見られているということです笑