Lean Baseball

No Engineering, No Baseball.

「やりたいこと」と「推し」に全振りした2022年の振り返り

「No Engineering, No Baseball.」という「このブログはエンジニアリングと野球のブログだからね!!!(意訳)」という語気強めの副題通り, 基本的には日記らしいブログをここでは書かない人ですこんにちは.

気がつけば2022年最後の日になってしましましたが皆様如何お過ごしでしょうか?

私はというと, 来年早々「Developers Summit(通称デブサミ)」での登壇機会を頂いたので, 年末年始はその準備に勤しんでいます.

event.shoeisha.jp

私の出番は2/10(金)15:05 - 15:45, "「推しは推せる時に推せ」という俺のDXを実現するためのサーバレスなデータ基盤開発と運用 - 野球データを添えて"というトークです, オンラインなのでどうかラジオ代わりに楽しんでやってください📻

いきなりの宣伝, 失礼しました🙏

このエントリーは, 忘れない内にブログという名の落書き帳に今年2022年にあったことを記録し, 来年の今頃読み返した時に「ああ, なんか今年も痛いこと言ってんなー」と振り返る的な奴です.

色々ありすぎて忘れかけている出来事もありますが, 頑張って思い出すぞ.

TL;DR

「やりたいこと」と「推し」に全振りした結果, 大変だったけど満足感ある一年でした.

「やりたいこと」と「推し」

このエントリーのタイトルにある「やりたいこと」「推し」の話をちょろっと書きます.

まずは今年最初の抱負を御覧ください.

shinyorke.hatenablog.com

「やりたい, と思うことをやる」 やりたいこと・成すべきことにしっかり軸足を置きつつも, 「自分と周りの変化に合わせて」ピボットしながらいい感じにやれたらって思ってます.

実は今年はこれにホントに拘っていました, やりたいことを正直にやりきり, やりたくないことは全力で回避 or ひたすら逃げる, 的な.

自分自身の成功体験や性格を振り返ると, マジでやりたくない・気が乗らない事をやるとロクな結果にならない -> 結果としてつかめた筈のチャンスの芽を摘む的な事がちょいちょいあった*1のですが, 今年は何やかんやで強い気持ちでやりたいことに全振りしたのでいい感じになった気がします.

また, 「やりたいこと」の隣には常に「推し」が存在します.

  • 推しの野球選手は「身体能力お化けの外野手」で今は「マンチュウ」こと万波中正(北海道日本ハムファイターズ)が推し.*2
  • 推しのプログラミング言語はPythonで最近はTypeScriptとGolang*3と共に箱推ししたい(意訳・TypeScriptとGolangをもっと書きたい).
  • アジャイルな開発プロセスと思想は自分にとって大事な心臓部で特に一番の推しは「eXtreme Programming(通称XP)」です, なおスクラム(ry*4

このブログに関係しそうな「推し」はこんなところですが, 今年だと「鎌倉殿の13人は推しが多くてよかったなあ*5」とか「自分では武豊ドウデュース推しだったつもりが気がつけば一年間ずっとイクイノックスと心中してた*6」とかプライベートでも色々あります, サムネイルの写真だって推しのビアバー*7だったりしますし.

何がいいたいかというと,

「やりたいこと」をやるためにはいい感じに好きで自分を捧げることができる「推し」の存在が重要.

そういうことかなーと.

今年の抱負で推しについては意識してなかったのですが, 結果的に推しの存在に助けられた一年のような気もします.

個人の活動

振り返りのブログなのにいきなりポエムで前置きがクッソ長くなりました🙏

個人活動(ブログ・登壇等のアウトプット活動) -> 仕事 -> それ以外

の順番で振り返ろうかと思います.

野球データ基盤を巡る活動

今年はPyConJP 2022ほかいくつかの登壇と何本かの技術ブログを書きましたが, 夏以降のアウトプットは何かしら「サーバレスでいい感じな野球データ基盤」に全振りしていました.

個人開発は野球に全振りした一年でした

やったことの全体像はPyConJP 2022の発表としてまとまっています, スライドもいいですが動画がオススメでっせ*8.

www.youtube.com

PyConJP 2022のことは感想ブログに譲るとして, これどういうお気持ちで作ったかというと,

  • もし私が今テック企業を起業したとして(する予定もモチベも無いですが), 「このアーキテクチャ・この思想でやり抜きたい!!!」というお気持ちの元, 実際のプロダクトとして具現化することを最重要視してやりきりました.
  • Python, Google Cloud(特にBigQueryとCloud Run), サーバレスアーキテクチャという「推し技術」でやると大抵のことは出来ちゃうんじゃない?という発想と「やりたいなーこれ!」というモチベーションを重視して企画・構築
  • 今は自分個人のデータ基盤として扱っていますが, 最終形態として「FanGraphs, Baseball Referenceみたいな野球に関わる方々の学びと気付きにつながるプロダクトとして一般公開」することを目標としています, 私個人の営みとして(意訳・スポーツテックの仕事をやるという意味ではないです*9).

今年作って見せたデータ基盤はあくまでもPoCでありプロトタイプで物語はまだまだ続きます, その途中の成果は "「推しは推せる時に推せ」という俺のDXを実現するためのサーバレスなデータ基盤開発と運用 - 野球データを添えて"というデブサミのトークでも垣間見えると思います.

なおこのデータ基盤の発表に対する感想・フィードバックですが,

これらの結果として, 「有償で提供できるクオリティと取り組みでヤバい」「やってることが趣味の範疇を超えている」「オオタニサン, スライダー投げすぎw」といった好意的なフィードバックを多数頂きました, クオリティ・取り組みの企画・発想に言及してくれたのは大きな自信に繋がっていますありがとうございます!

突然ですが「成績」占ってもいいですか?

野球データ基盤の話は今年の夏以降の話, はじまりはPyConJP 2022のCfPが採択された(&思わぬ長い夏休みで企画と開発の時間がたくさん取れた)事だったわけですが.

じゃあ今年の前半は何をしていたのかと言うと, ずっと作りたかった「野球選手の成績を勝手に予測する」営みすなわち, 「突然ですが"成績"占ってもいいですか?」プロジェクトをしていました.

思いっきり推しの選手の占い(成績予測)をキメました, 作り上げたときは「これ最高傑作じゃん!」と個人開発では初めて本気で自画自賛しました, その後野球データ基盤というもっといいものができちゃったわけですが(ry

こちらの成果は老舗IT勉強会としておなじみ, 「BPStudy(もしくはBaseball Play Study)」および, 新進気鋭のデータ系コミュニティ「datatech-jp」でお話をさせていただきました.

shinyorke.hatenablog.com

詳しい背景や内容は資料とブログを御覧いただきたいのですが, 大切なポイントとしては,

野球データ基盤同様, この成績占いプロジェクトも「FanGraphs, Baseball Referenceみたいな野球に関わる方々の学びと気付きにつながるプロダクトとして一般公開」というストーリーの一貫で行っており, いずれちゃんとサイトで見れるものにしたい(プロダクト化したい)というお気持ちでやっています.

野球データ基盤はプラットフォームで, 成績占いはコンテンツという言い方をすると正しいのかな,,,言うたらSoR(System of Records)とSoE(System of engagement)の違いと言うか.

shinyorke.hatenablog.com

ちょうどこういうブログを書いていた頃のアウトプットであると言うこともあり, 実際に仕事した・本で学んだことを自分で手を動かしてモノにするという題材としても丁度良かったと今振り返って思っています.

この営みも来年以降継続します, 今は「手元のJupyter Lab環境でデータをいじってモデルを作る」という原始的なML Workflowでやってるので, ちゃんとしたML Opsとなるように整理したり, 予測モデルの改善(アルゴリズムもだけど実装*10も)をやりたいなーなんて思っています.

「やりたいこと」の隣には常に「推し」が存在します.

なんてこのエントリーの最初で書きましたが, これが最も具現化されたアウトプットな気もします.

ポッドキャスト

そして今年からポッドキャストもはじめました.

stand.fm

最近更新サボってますがネタは溜まっています, 言い訳させてくれ, 「収録する時間と余裕がないんじゃ*11」.

ポッドキャストはやっていて楽しいです, Notionネタ帳に雑にスクリプトを書いてそれを読み上げる(多少のアドリブはある)という「一人創作落語」なスタイルでやってるのですが, 聞いてくださっている方々からの評判は何気に良かったりします.

位置づけ的には「しゃべるブログ」を目指しているので, 今後はもっと気楽に収録できるプロセスと手段を模索して公開頻度を上げられたらと思います.

ブログ

このエントリーを含めて, 今年は25本こちらのブログで書きました.

特に反響ヤバかったのは今月上げたこの2本です.

shinyorke.hatenablog.com

shinyorke.hatenablog.com

Python本の方は毎年恒例バズらせるつもりで書いてる訳ですが, データ基盤の方は非常に読者を選ぶようなネタであるにも関わらず, 大変反響が大きくてびっくりしました.

DXだのデータ活用だのクラウドだのみんな気になるんでしょうね, 本のブログよりバズったのはそのへんのトレンドもありそうな気もします*12.

個人的には今年書いた野球エントリーの2本は自分が大好物なやつで自己満足しています.

shinyorke.hatenablog.com

shinyorke.hatenablog.com

オオタニサンのキャラ変が割と読まれたのには驚きました, 意外とみんな知らなかったのかと.

一方「絶対ウケるやろ!」と思って書いた「守備が上手・下手の可視化」が思ったほど来なかった*13のは作者のお気持ちと読者の方々との距離がまだ33.4mぐらいはあるんだなと実感したりしました, なんでや🐯

また, noteに関しては「大企業とベンチャーどっちが良いですか?」という捉え方によってはエグいテーマのnoteが多く読まれました.

note.com

これ, 公開後に友人や元同僚から転職の相談が増えました.

note自体が私の実体験に基づいた話でリアルそのものだったからというのもあるかも, 来年もきっとこういうテーマで何か書きます.

お仕事の活動

お仕事の方は現職のコンサル企業でようやっと入社一年経ちました.

shinyorke.hatenablog.com

誕生日(9月)の近況報告でも触れましたが, 業務的なアレやコレやで主にメンタル面(ちょっとだけフィジカルも)ダウンし, お盆から9月いっぱいの約一ヶ月半の長い夏休みを不本意ながら取るという結果になりました, 皮肉にもそれで野球データ基盤の開発時間ができちゃったわけですが(リハビリのテーマとしても丁度良かった).

と, これだけ書くと「転職失敗じゃない?」って見えると思いますが,

  • ダウンした仕事も含めて社内外の評価は上々, それだけの成果は出した(つもり)
  • 「中川さんヤバい奴じゃん(いい意味で)」という認知・アピールに大成功
  • やりたい仕事はやれている, やりたくないやつは上手く回避できている(夏休みから復帰後は)

新年度の給与改定・評価で最高評価をゲット(給料めっちゃ上がりました), 今のプロジェクトワークもいい感じの立ち上がりと少なくとも本業では言うことありません.

ただ, 「TOEICの点数が足りなくて昇進を逃したかも」という実感があり(最高評価という「リーチ」だけじゃなくて, 昇進も含めた「リーチ一発ツモ」をキメそこねた), そういった意味ではやらかした感も非常にあるのでそこは反省かなと思います.

少なくともエンジニア・ビジネスマンとして「コンサル会社のマネージャーをやる」ぐらいのパフォーマンスは出ている, それを確認できたのは良かったです.

また, 職場関係だと私と同年代・上の方々だけでなく, 若手世代のスーパーなエンジニア・コンサルの人たちといい感じにコミュニケーションとって仲良くなれたのは嬉しいです, 夏場にチームのみんなで集まったオフ会(的な飲み会)は最高に楽しかったです.

その他の活動

主にプライベートですが, 英語頑張ってます.

理由はさっき触れたとおりです, 来年はもっと頑張ります.

また, コロナの感染状況とかに気をつけつつ, 家族・友人・元同僚といった人たちと会う機会を徐々に増やしています.

正直な話, 30代から今年までの頑張りで, 精神的にも経済的にも以前の3.34倍くらい余裕ができたのでもっとプライベートを大切にしたいと思います.

2023年は?

という訳で長くなりましたが2023年を振り返りました.

shinyorke.hatenablog.com

こちらの抱負エントリーで上げた,

  • 仕事で成果出す
  • プロダクトオーナーをやる
  • 新たなアウトプットに着手する
  • プライベートを大切にする
  • 自分が変わるべきときは躊躇なく変わる

これらのマニフェストに対する達成度合いですが,

  • 仕事は間違いなく成果出ている
  • 「野球のサイトを作る」というプロジェクトのプロダクトオーナーとして振る舞い, やれている気がする, PoCという意味では上出来
  • ポッドキャストに手を染める等新しい事に着手はできている
  • プライベートはほどほどに大切にできているがもっと時間と労力を割いても良さそう
  • 自分の何かが変わった自覚はあんまりないですが, 結果的にいい一年だった気がするのでコレはコレで良さそう

そんな所でしょうか, やっぱ抱負を立てるの大事です.

というわけで来年も頑張ります&来年の抱負はまた別のエントリーで.

それでは良いお年を🎍

*1:書いてて思ったのですが, これって別に自分に限った話でも無い気がします個人差はあると思いますが.

*2:来年はホント勝負の一年だと思いますマンチュウもチームも, 全力で推します

*3:最近結構Golang書いてます, 後日ブログとして公開予定.

*4:スクラム否定派ではない, なんだったら資格だって持ってますがほら, 難しいじゃないですか自称スクラムならなんとでも言えるし(以下略)

*5:元々大河ドラマ大好き, 特に鎌倉〜戦国時代期の中近世ネタが好きなのですが, 鎌倉殿はめちゃくちゃヤバかったです, ちなみに登場人物の推しは畠山重忠殿とトキューサでした.

*6:春は武豊ドウデュースでダービー, 秋はイクイノックスとパンサラッサで秋天と推し馬馬券が見事的中, 元々競馬大好きですが今年は特にいい一年でした, ちなみに娘はやってないです(ウイニングポスト派です&娘が流行るのは個人としてすごく嬉しい)

*7:西荻窪の某所です.

*8:今年のPyConJPに限った話でもないのですが, 私の登壇やLTは資料だけ見るよりもライブや動画で楽しむ事を強く推奨しています, 「発表という名のステージが最高到達点」という作り方をしているので.

*9:シレッと言うと, この営み・取り組みでその手のスポーツテック企業から問い合わせもありますが仕事という意味でのスポーツテックへの挑戦は2019年に終了しており, 再開する予定はありません.

*10:やってることがベイズだったり特徴量エンジニアリングでいわばNLP的なアプローチが大半なので, Pythonで書くんじゃなくて実はBigQuery MLとかでやったほうがスッキリしそうな気もしています, 多分出来ちゃうので.

*11:前述のデータ基盤・デブサミ準備およびブログを最優先としていてこっちの時間が取れないという.

*12:というのと, 「今どきのプログラミング学習で本を読むってことは然程ないんじゃない?」というなんとなくの仮説もあり, それがある程度当たってるのでは?とも思っています.

*13:今思えば取り上げた選手が地味過ぎた説ある, 先頭がグリシャムだったのは(彼の出塁率同様)引きが悪かったと言うか.